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【アラベスク】  第9章 荊の城



すごく大雑把な [ あらすじ ]




  一方的に自宅謹慎に処せられた美鶴(みつる)。彼女を心配して自宅を尋ねた(さとし)瑠駆真(るくま)だが、話題はなぜだか夏の京都へ。成り行きで話す羽目になった聡の語る義父との京都旅行から、親という存在を考えさせられる瑠駆真と美鶴。瑠駆真が実父母に拒絶反応を示す一方、美鶴は自分の父親に興味を持つ。
 私の父親ってどんな人だったんだろう? そんな時に偶然見つけた母の通帳には思いもよらぬ大金が。問い詰めるもおどけてははぐらかす母親の態度に美鶴はついに決心する。
 父親を探してみよう。ひょっとしたら母よりもずっと真面目な人なのかもしれない。父親と一緒に暮らせば、自分はこんな惨めな生活から抜け出せるかもしれない。父親の手掛かりを求めて、母が以前勤めていた店のある岐阜へ向う美鶴。
 一方、なにかと美鶴たちを気にするツバサは、唐渓の生徒からバスケ部の廃部を聞かされる。なぜ教えてくれなかったのかとコウを責めてしまい、そこで二人は大喧嘩。自分が悪いのだとわかってはいても素直に謝れないツバサ。そのまま二人は喧嘩別れをしてしまう。
 また唐渓高校では、自宅謹慎を機にこのまま美鶴を退学させてしまおうと画策する教頭の浜島(はまじま)。聡に脅されつつもやはり廿楽(つづら)の存在に打ち勝つことができずに事件を撤回できないままの(ゆら)
 瑠駆真の亡き母に想いを寄せる小童谷(ひじや)陽翔(はると)は、瑠駆真の周囲をウロつきながら、美鶴への恋心はぶち壊すと宣言。そんな陽翔の態度に瑠駆真もある決心をするのだが、果たしてその内容とは?
 美鶴は父親の手掛かりを見つけられるのか? ツバサとコウの関係は? 撤回しない緩の態度に聡はどう出る? 瑠駆真は何をしようとしているのか?
 それぞれの行動が、本人たちの知らぬところで少しずつ影響し合います。







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